
【1点に向き合うということ】
日頃より京都産業大学体育会男子ラクロス部にご支援ご声援いただいているご関係者の皆様、いつもありがとうございます。
25年度スタッフリーダーを努めさせていただきました、4回生TRの江﨑彩加です。
自分に甘いところは尊敬できないけど、人思いで優しい海渡くんからブログを回してもらいました。
このブログは約6300文字あるので、先に構成を紹介しておきます。
〈25年度スタッフ〉
〈ラクロスを知ること〉
〈1点に向き合うということ〉
〈メッセージ〉
最後まで読むのにかかる時間は約7分です。
どうぞお付き合いください!
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とにかくその時最良の選択をする、私らにやれることは全部やる!それはいらん、これは絶対やる!
毎日色んなことに悩んではいたけど、悩んでる暇もなく常に決断の連続で、気付いたら1年という月日が過ぎていました。
やると決めたらとことんやる!私についてこい!で
1年間突っ走らせていただきました笑
悩んでてもしゃーないしとりまやってみよ!!って
自分自身と周りを励まし、
このマインドのおかげでスタッフ組織も、個人も、
色んなことに挑戦できた1年でした。
元々人数が多かったこのチームのスタッフ組織は、
マネージャー・トレーナーに分かれていました。
25年度からは人数の半減に伴い、マネージャーにも基礎的な怪我の対応、タンクやボトルの補充、アイシング等は教えたし、
トレーナーにも笛、タイマー、スコア、ビデオ、全部振り分けました。
最初こそ戸惑いもあったかもしれないけど、今では私がいなくても当たり前のようにそれらをこなしているみんなを見ると、本当に成長できたなあって感じます。
京産男子ラクロス部は歴代、スタッフリーダーはマネージャーしかできないと決まっていました。
私自身が、トレーナーでありながらスタッフリーダーをやって思うことですが、トレーナーでもできます。私が前例を作りました。
でも、今までマネージャーがやっていた理由も身をもって感じました。
フィジカル面のサポートに徹し、トレーナーとしてチームを支えたいという気持ちが強いのであれば、やるべきではないかなとも思います。
それに、誰にでもできることでもないです。
テーピングを巻きながら十字の笛をした時とビデオを撮りながらラントレ考えてた時と、スコアを書いていて怪我人が出た時は、さすがの私も心の中でやばいーって思ってました笑
ちなみに同期のスタッフがいなくてやる人がいなかったから消去法で私になった訳ではなく、彩加がやるべき!って思ったから、自分の中で覚悟を決めてスタッフリーダーになりました。
ここまで読んだだけで分かるように結構型破りかつ強めなスタッフリーダーだったと思います。就任ブログでチームに彩りを加えますと書きましたが、彩りを加えすぎてしまったかもしれません。笑
それでも、いつでも頼りにしてくれたチームのみんな、1年間ありがとうございました!
長くなるのでこの4年間は振り返りません!
さて、タイトルの通り1点への向き合い方について私が今年1年間で感じたことを書いていきます。今後のチーム、いつしかの悩める後輩たちのためになればと思います。
と、その前に!
私は恥ずかしながら、ラクロスに対してかなり無知です。3年生の時や、4年生になってからも積極的にラクロスを勉強するようにはしていましたが、
高校時代、バリバリ体育会系で週7ソフトボーラーだった私は、エラーして三振して暴走しまくって毎日怒られて、泣きながらやっとルールを覚えました。
元々ルールを覚えることが苦手な私が、スポーツをやらずして学ぶということは更に難易度が高く、どうしても苦手でした。
その結果意図せずラクロス知らないキャラとして定着していたことと思います。。
ラクロスは10人制だということを4回生になって知りましたが、(というよりも、10人制だとは分かっていたけど、10人でやるスポーツなのになんで6on6なのかが理解できなかった→あと4人はどこにいるの??なんで10on10じゃないの?とずっと思っていた。恥ずかしっ!)
そんなこんなでバカすぎる私のラストイヤーは、オフの日と移動時間はビデオ見まくって、わからん所は安里さんをとっつかまえて質問しまくって、1回生と一緒にラクロス講座を受けていました笑
なぜ恥ずかしげもなくこんなことを書くかと言うと、ラクロスを知らないから、、という理由で入部を躊躇してしまうスタッフの子や、
私のようにラクロスを知らないことをコンプレックスに感じて、部活に行きたくなくなるスタッフの子が今後出てくるかもしれません。
そんな時に、こんなスタッフもいたよって励ませる存在になれたらいいなと思ったからです笑
実際に、見てるだけよりもスポーツはやる方がいい、自分がプレーしないのにマネージャー業のためだけに部活に来るのがしんどいと相談されたことがあります。
スタッフをする上でラクロスを知っているに越したことはないし、ルールに詳しいスタッフ、審判資格を持っているスタッフがいればチームにとってもかなり戦力になると思います。
でも、スタッフも十人十色、様々です。
ルール知らん、ラクロス知らんやつはスタッフやるな!とは私は思いません。
大切なのは学ぼうとすることだと思っています。
こんな私でもラクロスを勉強することは楽しかったし、最後の1年で、よりラクロスをおもしろいと感じるようになりました!
1番近くでラクロスに触れているからこそ、
“ラクロスを学ぶこと”は継続していくべきで、学んだ先に楽しさやモチベーションに繋がる何かがあるのかなとも思います。
せっかくの4年間を費やすなら好きなスポーツの方がいいと思うし、好きになれるように勉強するのもその人の努力です。
でも、好きになれたかどうかの結果うんぬんは気にしなくてもいいかなと思います。
“誰かのために” “チームのために”
知ろうとする姿勢、努力する姿
それこそがまた、自分自身だけでなくチームの誰か
を支える力になります。
ちなみに、トレーナー目線では1on1を見るのがすごく好きでした。一人一人の長所短所、癖が1番顕著にあらわれているように感じて、フィジカル面の勉強しがいがありました。
話を戻します!
“あと1点”
今年のリーグ戦を通して、チーム内の人だけでなく、応援して下さる方までも
誰しもが感じたことではないかなと思います。
でも、
試合での結果は、どのような戦術を用いるかや個人の技術力、知識だけで生まれるものではなく、
そのチームがどんなチーム状態であるかが結果として現れる、チーム力の判断基準であると思っています。
結果が全てじゃない、とも言いますが、リーグ戦の中では結果はすべてです。
何が言いたいかと言うと、その試合結果や戦いぶりは、
戦術、技術、知識がすべてではないということです。
例えば、
日頃の練習への向き合い方や日常生活にも目を向けて欲しいです。
その1点は、
みんながあの時死ぬほど欲しかった1点は、
そこに通ずるものがあって、
その1点の価値はその試合のみにある物ではないと思っています。
というよりも、
その試合の前からその試合以降までもその1点にこだわり続る必要があって、あと1点取れてれば…あのファールがなければ…で終わってはいけないんだと思っています。
あのスラッシングがなければ…
クロスチェック取られなければ…
勝ててたかもしれない!と思うのであれば、
同じチームの一員としてその人が良くないファールをしなくなるように、日頃から対話して叱責し合わないといけない。
〇〇が怪我してなかったら勝てたかも…なんていうのはタラレバで、彼がいたらもっと強い、でも彼がいなくても俺らなら勝てるって全員が思えるチーム状態であるべきだと思います。
それがチーム力じゃないかなと思います。
少し話は逸れますが、
なぜ遅刻してはいけないのか、私はチームの士気が下がるからだと思っていて、1部昇格という同じ目標を持って1つのチームとして戦うのであれば、大前提同じ価値観を共有する必要があります。
1人が遅刻したら、俺は頑張って朝早く起きたのに…って周りが思うのも当然で、その人の信頼がなくなるのも必然です。
そういう小さなことがきっかけで、チームはバラバラになっていきます。
各々が本気で取り組めば取り組むほど、です。
育った環境も考え方も価値観も違う人達が集まっていて、
でもそれぞれが自分の考えや価値観を共有する必要があります。
言わば50通りある意見を、1つのチームとして1つの意見にまとめ、たった1つの同じ場所を目指していかないといけない。
チーム作りが難しいのは当然です。
もちろんその過程で、同じ目標に向かって頑張れないという人が出てくると思います。
そこでどれだけその人と向き合い、同じ目標に向かってその人を巻き込んでいけるか。
それこそがリーダーの力量かなと思います。
“応援されるチームになりたい!”
そう思うことは簡単で、実際は難しいです。
自分の今の行動は応援されるチームにふさわしい行動なのか?迷った時、苦しい時こそ一度このことを思い出して欲しいです。
常に自分自身は1部昇格を目指すチームの一員であるという自覚を持って行動するべきで、
私たちは35年受け継がれてきたこのチームを未来に受け継いでいく、より発展させていく過程で、
たった4年間在籍している身です。
自己の私利私欲でチームを犠牲にしてはいけないと思います。私たちはチームの一員ではあっても、チームは私たちのものではありません。
チームの一員であることの
“自覚と責任”
これは部員全員が常に持っているべきです。
最終試合後、ありがたいことに沢山の方たちに褒めていただきました。
でも結局のところ、私が2部4位のチームマネジメントしかできなかったから勝てなかったのではないか、と思ってしまう時もあります。
私が入替戦に行きたかったって本音を漏らした時に、連れて行ってあげられなくてごめんね、とある選手から言われました。
でも私の方こそみんなを入替戦の舞台へ、
勝てるチームに導けなくてごめんなさい。
スタッフはプレーできないから仕方ないよね、ではなくて結果にまで影響できるスタッフ、
スタッフリーダーであるべきだと思っています。
《後輩選手へ》
後輩選手に伝えたいことは、日々感じるめんどくさいな〜という気持ちを感謝の気持ちに置き換えてみて欲しいということです。
はっきり言って、
ゴール修繕とか、ボール探しとか、備品運搬とか掃除とか選手らがめんどくさいと思ってることは知っています。
でも本来は、修繕以前にゴールが4つもあること、
グランドを使わせてもらえていること、部室があること、
全て大学からの支援ありきです。
備品運搬以前に、備品はOBGの方たちが買ってくれたものや、みんなの部費で買っているもの。
チアアッププロジェクトなどで寄付していただいたもの。
プレーするための備品が整っていること自体が本当に有難いことです。
無限に使えるグランドがあって、サポートしてくれるスタッフがいて、応援してくれる親御さんがいて、技術を教えてくれるだけでなく、精神面まで支えてくれるコーチがいる。
みんなが何不自由なくラクロスをできているという環境は当たり前ではなく、
本当に感謝すべきことだと思います。
特に選手のみんなは、そのことへの感謝はプレーを通じて魅せられます。
なぜ日曜日の練習前に掃除をするのか、毎日ボール探しをするのか。
そこには必ず理由があります。
安里さんに言われたから掃除をして、ななみに怒られるからボール探しをするのではありません。
全員がそのことを理解してこそやっとチームとして足並みを揃えて、同じスタートラインに立てると思います。
このことを理解して掃除してる人。やれって言われたから嫌々やってる人。
その時点で考え方や目的を理解し合えてないし、同じ価値観を共有できていないので、繋がるパスも繋がらないです。
あの時欲しかった“1点”
きっとこういうところに繋がっている、と思っています。
少し厳しいことを書いたかもしれませんが、ゆっくりでもいいので理解して欲しいなと思います。
引退してからは練習に行くと、また来たん?暇なん?とか毎回言われるけど、生意気で騒がしくて、憎めない選手のみんなが大好きです。
みんなのことをずっと応援してます。節度を守って自由にやり切ってください。頑張ってね。
《後輩スタッフへ》
あやかさんみたいになろうとしなくていいです。
普通の人間のキャパやったら潰れます笑
でも、何か一つあやかさんのこういう所を受け継ぎたい!と思って貰えたら嬉しいなと思います。
就任ブログでも書きましたが、スタッフは選手がいてこそ、です。
私らこんだけやってるしな〜選手が悪いよな〜、そう思うことはあっても傲慢にならないこと。
常に謙虚に貪欲に何事も追究し続けてください。
スタッフ業務は深いです。
ひと吹きの笛。あなたの笛にチームの動きはかかっているし、
あなたのテーピングで選手のパフォーマンスは左右される。
常に自覚と責任感を忘れずに何事にもこだわりを持って取り組んで欲しいです。
なんとなーくでやっていたらだんだんとチームから必要とされなくなります。
選手が努力している分負けずにスタッフも努力しないといけないし、スタッフにとっても成長できる最高の環境は整ってると思います。
わからんことは他のスタッフや選手、コーチにとにかく聞きまくる!受動的にならずに自分から行動を起こさないと成長できません。
もう1つ。
何かを“出来る”の基準を下げないこと。
人間誰しも、ある程度できたら満足してしまうと思うけど、現状の自分に満足していてはそれ以上の自分には出会えないしチームの成長に寄与できません。
みんなならまだまだ成長できる。自分の現状に満足しないこと!チームに良い影響を及ぼせる、勝ちに貢献できるスタッフを目指してください。
《同期へ》
一人一人が癖強で、おバカすぎて呆れるけど、最高の同期です。
一緒に乗り越えてくれてありがとう!
辞めるなら他の同回スタッフじゃなくて絶対私の方がよかったやん、とかあることないこと考えて病みまくった時もありました。
でも、どんなに気持ちが沈んでる時でも、
茶屋に行ったら底なしに明るいみんながいて、そんなこと考えてるんもアホらしくなって、
私も頑張ろうって思えました。
みんなのおかげ!ありがとう。
《コーチの皆様》
安里さんとじょうさん、
1年間私のしょーもない話から、真剣な話まで、いつもいつでも沢山聞いて下さり、支えてくださって本当に本当にありがとうございました。
お二人のお陰で最後まで頑張れました!
はじりさんいぐさん、
頼りなかったかもしれませんが、1年間頼りにして下さってありがとうございました。
リーグ戦では2人が試合に集中できるように完璧なマネジメントをすることが、毎試合自分自身との約束でした。
そんなこと気付いてもないと思ってたけど、褒めてくださって嬉しかったです。
美味しいもの食べに連れてってください!
改めまして、保護者・OBGの皆様、各LINEグループにて、最終試合後に私なりの思いと感謝の気持ちをお伝えさせていただきましたので、ここでは割愛させていただきます。毎度拙い文章ではありましたが、お付き合い頂きありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
最後になりますが、今後も後輩たちが更に良いチームへと発展、成長させ、Vigorousの文化と伝統を繋いでいってくれることと思います。
今後ともチームへのご支援、温かいご声援の程よろしくお願いいたします。
次は、
4年間小さいことから大きいことまでよく愚痴り合い、支え合った存在です。
最終試合の後、うちらあの時よく耐えたよねって笑い合いました。その瞬間、一緒に乗り越えれて良かったな〜って心の底から思いました。
私の心の友、OFリーダーキョロくんに繋ぎます!
2025年度 スタッフリーダー 江﨑彩加


